共働き3人家族の食費はいくら?月9万5,000円の家計モデルを紹介
スーパーで買い物をして、平日の夕食を作って、たまにはお惣菜にも頼る。
そんな毎日を過ごしていると、ふと「うちの食費、ほかの3人家族と比べて高いのかな」と気になることがありますよね。
食材を買った日はそれほど使っていないつもりでも、週末の外食や仕事帰りのお弁当が重なると、月末には思った以上の金額になっていたり。
だからといって、毎晩きちんと自炊するのも大変です。
そこで今回は、総務省の家計調査をもとに3人世帯の食費平均を確かめながら、共働き3人家族で月95,000円を使う家計モデルを考えてみます。
この95,000円は、実際の家庭の支出を公開したものではありません。
35歳の共働き夫婦と小学2年生の子どもを想定し、食費と平日の負担を一緒に考えるために作ったシミュレーションです。
共働き3人家族の食費はいくら?全国平均と比較
まず気になるのは、平均的な食費がどのくらいなのかという点です。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2025年平均」によると、3人世帯の「食料」は1か月平均92,240円。
2人世帯や4人世帯と比べると、次のようになっています。
| 世帯人数 | 食費の月平均 | 1人あたり(概算) |
|---|---|---|
| 2人 | 79,340円 | 39,670円 |
| 3人 | 92,240円 | 約30,747円 |
| 4人 | 103,384円 | 25,846円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」の世帯人員別「食料」を参照。
1人あたりは世帯平均を人数で割った目安です。
3人家族で9万円を超えると、「けっこうかかるんだな」と感じるかもしれません。
でも、この「食料」にはスーパーで買う食材だけでなく、調理食品や飲料、外食なども含まれます。
自炊の材料費だけの平均ではないんです。
もう一つ知っておきたいのは、この数字が「共働き夫婦と小学生1人だけ」の平均ではないこと。
3人世帯には、夫婦と成人した子ども、親子3世代など、さまざまな家庭が含まれています。
住む地域や子どもの年齢、家庭の食べる量でも金額は変わります。
平均より高いから使いすぎ、低いから上手に節約できていると、単純に決められるものではありません。
月95,000円は平均より2,760円高い
今回のモデル予算95,000円と、3人世帯の平均92,240円との差は、月2,760円です。
1日あたりに直すと約92円(30日換算)になります。
それなら平均にぴったり合わせたほうがいいのでは、と思うこともありますよね。
ただ、その2,760円の差だけで、食費の使い方が良いか悪いかは分かりません。
たとえば、平日の夕食に少し余裕を持たせるために宅配惣菜を取り入れる家庭と、自炊を中心にやりくりする家庭では、同じ9万円台でも中身はかなり違います。
ここからは、その中身を見ていきます。
月9万5,000円の家計モデルを紹介
今回設定するのは、35歳の夫婦と小学2年生の子どもの3人家族です。
夫の年収は400万円、妻は320万円で、世帯年収は額面で720万円という想定にしました。
ここでの年収は税金や社会保険料を引く前の金額です。
手取り収入とは異なるため、「年収が720万円なら食費は95,000円が適正」という意味ではありません。
| モデル家庭 | 設定内容 |
|---|---|
| 家族構成 | 夫婦35歳・子ども小学2年生 |
| 働き方 | 夫婦ともに就業 |
| 世帯年収 | 720万円(額面・想定) |
| 月の食費 | 95,000円(モデル予算) |
食費95,000円の内訳
この家庭では、食費をすべてスーパーの買い物に充てるのではなく、最初から3つに分けて考えます。
| 項目 | 月の予算 | 割合 |
|---|---|---|
| 食材・飲料など | 65,000円 | 約68.4% |
| 宅配惣菜・ミールキット | 18,000円 | 約18.9% |
| 外食 | 12,000円 | 約12.6% |
| 合計 | 95,000円 | 100% |
※割合は小数第2位を四捨五入しているため、表示上の合計が100%にならない場合があります。
学校給食費はこのモデルでは「食材・飲料など」に含めて管理する想定です。
家庭ごとに給食費を別管理する場合は、比較条件をそろえてください。
この配分で大切にしたいのは、宅配惣菜や外食を「予定外の出費」にしないことです。
疲れている日にお惣菜を買うのは、特別なことではありません。
それなのに、家計簿では毎回「余計に使ってしまった」と感じてしまうのは、ちょっとつらいですよね。
あらかじめ予算を用意しておけば、頼った日も計画の範囲内。
もちろん、18,000円や12,000円を使い切る必要はなく、余った分は翌月やほかの支出に回せます。
食材・宅配惣菜・外食に予算を分ける理由
食材・飲料65,000円|普段の食卓を支える予算
食材・飲料などに65,000円を割り当てると、月を約4.3週とした場合、1週間あたりおよそ15,000円です。
朝食や休日の昼食、お米、野菜、肉や魚、牛乳、調味料などもここから支払います。
「夕食だけで週15,000円使える」という計算ではないので、そこは気を付けたいところ。
たとえば、週末の買い物でまとめて購入したのに、水曜日には牛乳がなくなり、木曜日にはパンを追加。
こうした小さな買い足しは、家計簿に書いてみると意外に積み重なります。
とはいえ、買い足しそのものを悪者にする必要はありません。
最初から週の予算に少し余裕を持たせておくと、予定が変わっても慌てずに済みます。
宅配惣菜・ミールキット18,000円|平日の負担を減らす予算
仕事が終わり、子どもの宿題を見ながら夕食の支度。
食べ終わったら洗い物もあるので、時間だけでなく気持ちにも余裕がなくなりがちです。
そこでモデル家庭では、月18,000円を宅配惣菜・ミールキットの枠として確保します。
週あたりにすると約4,150円。
「平日の忙しい日を何回助けてもらえるか」という視点で考える予算です。
ただし、サービスによって食数・送料・最低注文額・配送頻度は違います。
週4,150円で必ず家族3人の夕食を何回分用意できる、と決めつけることはできません。
主菜だけ宅配にして、ごはんや汁物は家で用意する使い方もあります。
全部を置き換えるのではなく、負担の大きい部分だけ頼るという考え方です。
外食12,000円|家族の予定が変わる日の予算
週末に出かけた帰りや、行事が長引いて帰宅が遅くなった日。
「今日は家で作るより、外で食べたいな」という日もあります。
このモデルでは外食に月12,000円を見込んでいます。
回数や使い方は、その月の予定に合わせて調整する想定です。
外食の価格は店や人数、注文内容によって変わるため、「12,000円なら月に何回行ける」とは一律に言えません。
月初に家族の予定を確認し、大きな出費がありそうな週に予算を残しておくと管理しやすくなります。
1週間の夕食をどう回す?モデル家庭の使い方
では、実際の平日はどう組み立てると使いやすいのでしょう。
ここでは、特定の家庭の実績ではなく、あくまで一つの組み合わせ例を紹介します。
| 曜日 | 夕食の考え方 |
|---|---|
| 月 | 週末に買った食材で自炊 |
| 火 | 肉や魚の主菜+簡単な副菜 |
| 水 | 宅配惣菜などを活用 |
| 木 | 残った食材で丼・麺類など |
| 金 | ミールキットや簡単調理 |
| 土日 | 自炊を中心に、予定次第で外食 |
この例なら、平日にすべて手作りする前提ではありません。
水曜日と金曜日に手間を軽くする日を入れることで、週の途中に少し余裕を作る考え方です。
もちろん、宅配が届く曜日や保存期限の都合で、この通りにならないこともあります。
冷蔵惣菜なら消費期限、冷凍品なら冷凍庫の空き具合も気になるところ。
利用条件に合わせて順番を入れ替えれば十分です。
週末に献立を大まかに決めておくのも一つの方法ですが、それさえ少し面倒に感じる日がありますよね。
それでも帰宅後に毎日一から考えるよりは、「何曜日はラクをする」と先に決めておくだけでも助かる場合があります。
食費が予算を超えやすい5つの場面
食費は、大きな買い物を一度したときだけ増えるとは限りません。
むしろ、忙しい毎日の小さな支出が重なることもあります。
1.買い足しが何度も続くとき
牛乳だけのつもりで寄ったスーパーで、翌日のパンやお菓子も購入。
1回の金額は小さくても、何度も続くと週の予算を押し上げます。
買い足しをゼロにするより、「毎週どのくらい追加購入しているか」を把握するほうが現実的です。
週末のまとめ買いと平日の追加購入を合わせて、予算内か確かめてみます。
2.忙しい日の惣菜代を別枠にしていないとき
食材を十分に買った週に、さらにお弁当やお惣菜を購入すると、その分だけ支出が重なります。
そんなときは、料理を頑張れなかったと考えるより、今の買い物量が生活に合っているかを見直す機会にしたいところ。
惣菜を使う予定の日は、生鮮食品を少なめに購入するなど、無駄を減らす工夫ができます。
3.食材を使い切れずに処分するとき
週末には作るつもりだった料理も、急な残業や家族の予定変更で作れなくなることがあります。
葉物野菜や肉などを傷ませてしまうと、食費だけでなく「せっかく買ったのに」という気持ちも残りますよね。
日持ちの短い食材を買いすぎないことや、早めに冷凍できるものを選ぶことも役立ちます。
4.外食の回数が増えたとき
休日の外出、学校行事、仕事の予定。
外食の機会が重なる月もあります。
予定が多いと分かっている月は、月初から外食枠を多めに取り、ほかの枠を調整するのも一つ。
毎月同じ内訳にこだわりすぎないほうが続けやすいこともあります。
5.食費の数え方が家族で違うとき
スーパーのお惣菜は食材費、宅配惣菜は特別費、外食はレジャー費。
こんなふうに記録する場所が分かれると、実際に食事へ使った金額が見えにくくなります。
家計の管理方法に正解が一つあるわけではありませんが、平均と比較するなら、食材・調理食品・外食を含める範囲をそろえることが大切です。
食費を見直すときに無理なくできる工夫
食費の「合計」と「内訳」を分けて見る
家計簿を見返すとき、まず合計だけに目が行きます。
でも、同じ95,000円でも、自炊が多い月と外食が多い月では、使い方が違います。
「今月は外食が増えたけれど、食材の買いすぎは少なかった」と分かれば、単純に反省するだけで終わらず、来月の予算に生かせます。
食材の買い物は、週単位で確認する
食材・飲料の月予算65,000円を目安にするなら、週あたり約15,000円。
ただし、月はぴったり4週間ではないので、4週分を使い切ってしまわないよう注意が必要です。
たとえば月初に米や調味料をまとめて買った週は金額が増え、翌週は少なくなることもあります。
毎週同額に合わせるより、月全体で調整するほうが続けやすいはずです。
宅配惣菜は「追加」ではなく「置き換え」で考える
宅配惣菜を注文したのに、いつも通り3日分の食材も購入してしまう。
これでは食費が膨らみやすく、冷蔵庫にも食材が残りがちです。
宅配を使う日は、その分の主菜を買わないなど、買い物計画に反映させます。
送料込みの支払額も忘れずに、宅配の予算へ入れておきたいところです。
食費を下げる前に、困っている場面を見つける
食費が高いと感じると、つい「もっと安くしなきゃ」と考えます。
でも、安さだけを優先すると、忙しい時間帯に料理の負担が増えることもあります。
もし一番困っているのが水曜日の夕食なら、そこをラクにする予算は残しておきたい。
逆に、使い切れない食材が多いなら、宅配より先に買い物量を調整するほうが効果を感じやすいかもしれません。
家族によって大変なところは違います。
だからこそ、食費を見直すときにも、その家庭に合った順番で考えるのがよさそうです。
月8万3,000円・9万5,000円・10万7,000円を比較
95,000円が自分たちの家庭に合うか分からないときは、予算を少し変えた場合も考えてみると整理しやすくなります。
ここでは食材・飲料を65,000円に固定し、宅配惣菜と外食の枠を変えた3パターンを用意しました。
あくまで配分例で、どれかが正解というわけではありません。
| 項目 | 抑えめ | 基本 | 余裕重視 |
|---|---|---|---|
| 食材・飲料 | 65,000円 | 65,000円 | 65,000円 |
| 宅配など | 12,000円 | 18,000円 | 24,000円 |
| 外食 | 6,000円 | 12,000円 | 18,000円 |
| 合計 | 83,000円 | 95,000円 | 107,000円 |
※各金額はモデル試算です。
実際のサービス価格や外食代を示したものではありません。
月83,000円のパターンは、宅配や外食の機会を絞って、日々の買い物を中心に回す想定です。
予算は抑えられますが、料理にかける時間や負担も合わせて考えておきたいですね。
月95,000円の基本パターンは、忙しい日に宅配を取り入れつつ、外食にも予算を用意した形。
今回の記事では、こちらを中心に考えています。
月107,000円のパターンは、行事の多い時期や仕事が忙しい月など、食事づくりをさらに外部サービスに頼る想定です。
月95,000円より12,000円多く、年間を通じて続けるなら差は144,000円になります。
年間で見ると金額の差は小さくありません。
だからこそ「なんとなく便利だから」で増やすのではなく、どんな負担が減るのかを家族で確かめることが大事になってきます。
95,000円のモデルを年間で見ると
月95,000円を12か月続けた場合、年間の食費は1,140,000円です。
そのうち宅配惣菜・ミールキットの枠は216,000円、外食の枠は144,000円になります。
毎月の予算を見ていると気付きにくいのですが、1年分に直すと支出の規模がはっきりします。
もちろん、忙しい月に多めに使い、余裕のある月に抑えるなど、月ごとの調整があって構いません。
大切なのは、年間を通して無理なく続けられるかどうか。
食費だけでなく、住居費や教育費、貯蓄などとのバランスも忘れずに見ておきたいところです。
共働き3人家族の食費に関するよくある質問
Q.3人家族で食費10万円は高すぎますか?
2025年の家計調査では3人世帯の食費平均は92,240円なので、10万円は平均より7,760円高い金額です。
ただし、それだけで使いすぎとは言えません。
子どもの年齢や食べる量、外食の頻度、地域の物価によっても差があります。
まずは何にいくら使っているかを分けてみると、調整できそうなところが見えやすくなります。
Q.宅配惣菜やミールキットは食費に入れますか?
このモデルでは、どちらも食費に含めています。
送料や手数料も、実際に注文するときの負担として一緒に把握するのがおすすめです。
家計調査の分類と家庭の家計簿は完全には一致しない場合がありますが、比較する際は少なくとも集計の範囲を毎月そろえることが大切です。
Q.小学生の給食費はどう考えればいいですか?
学校給食の費用は、家計調査の「食料」に含まれる項目です。
ただし、自治体による無償化の有無や支払い方法は家庭によって異なります。
今回のモデルでは「食材・飲料など」の枠で管理する設定にしました。
給食費を教育費として管理する家庭は、比較するときにその分を加えて考えると、数字のずれを減らせます。
Q.食費95,000円を目標にすればいいですか?
いいえ。
95,000円は、共働き3人家族の暮らし方を考えるためのモデル予算です。
どの家庭にも当てはまる適正額ではありません。
無理なく支払える金額は、手取り収入、固定費、貯蓄の目標、子どもの年齢などによって変わります。
今の食費を把握してから、必要なところを少しずつ調整してみるのが現実的です。
Q.まず何から始めればいいですか?
最初の1か月は、食材・飲料、宅配惣菜・ミールキット、外食の3つに分けて支出を記録するだけでも十分です。
金額をすぐに減らそうとするより、どんな日に支出が増えたのかを見てみます。
仕事の忙しさや家族の予定と並べると、単なる無駄遣いではなかったことに気付く場面もありそうです。
まとめ|食費だけでなく平日の負担も考えたい
総務省の2025年家計調査では、3人世帯の食費は月平均92,240円。
今回紹介した95,000円のモデルは、そこから2,760円高い設定です。
ただ、平均との金額差より注目したいのは使い方。
食材・飲料65,000円、宅配惣菜・ミールキット18,000円、外食12,000円と最初から分けておけば、忙しい日に頼るためのお金も家計の一部として考えられます。
毎日の夕食を用意するだけでも、買い物、献立、調理、片付けとやることがたくさんあります。
食費を抑えたい気持ちも、平日の時間を少しでも取り戻したい気持ちも、どちらも大切にしたいですよね。
「いくら使ったか」と「どんな負担が減ったか」。
この2つを一緒に見ながら、家族に合う食費のバランスを探していきたいところです。
データの出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」世帯人員別・食料。
統計の数値と、記事内で設定した架空のモデル予算・配分例は区別して掲載しています。