夕食の時短術

平日の夕食を20分以内で作るには?忙しい家庭の時短アイデア


仕事が終わって、子どものお迎えを済ませて、家に着いたらもう18時半。

そこから夕食を作って、食べさせて、お風呂や翌日の準備もあると思うと、台所に立つ前から少し疲れてしまいますよね。

「夕食は20分くらいで作れたら助かるのに」と思っても、野菜を洗ったり、肉を切ったり、使った道具を片付けたり。

実際に動き始めると、思った以上に時間がかかるものです。

そんな平日の夕食を少しでも回しやすくするために、今回は20分で食卓に出すための考え方、簡単な献立例、時間をかけない準備の工夫をまとめました。

料理が得意な人だけの方法ではなく、仕事と家事の間で毎日やりくりしている家庭を想定しています。

※この記事の「20分」は、食材がそろっている状態から配膳までのおおよその目標です。買い物・米の炊飯・冷凍食材の解凍・食後の片付けは原則として含めず、実際の所要時間を測定した結果ではありません。

まず結論|夕食を20分に近づけるなら、料理を減らすより段取りを減らす

帰宅してから20分で夕食を用意したいなら、まず考えたいのは料理の腕前よりも、作業の順番です。

一品ずつ仕上げようとすると、次の料理を始めるたびに食材を出して、切って、調理器具を洗って……と時間がかかります。

そこで「主菜は一つに絞る」「待っている間に別の作業をする」「食材の下処理を少なくする」という3つを意識してみるのはどうでしょう。

  • 主菜は炒め物・丼もの・温める料理から選ぶ
  • 汁物や副菜は、必要に応じて冷凍野菜・カット野菜・常備品を使う
  • 帰宅してから献立を決めず、前もって候補を2〜3つ持っておく

「3品全部を手作りする」ことより、家族が食べられる夕食を無理なく用意することを優先したい日もありますよね。

ただし、火が通っていない肉や魚を急いで食卓に出すのは避けたいところです。

加熱に時間が必要なら20分を超えても、安全を優先しましょう。

平日の夕食が20分で終わらないのは、どこに時間がかかるから?

献立が決まるまでに5分、という日もある

冷蔵庫を開けて、卵はある、野菜も少しある、でも何を作ろう。

その場で献立を考え始めると、料理を始める前に時間が過ぎてしまいます。

しかも、子どもに「今日は何?」と聞かれて、余計に焦ってしまうこともありますよね。

週に一度まとめて献立を決めるのが面倒なら、せめて「疲れた日用の候補」を2つだけ用意しておく方法もあります。

包丁・まな板・洗い物が増えると、じわじわ時間を使う

料理は加熱時間だけでできているわけではありません。

食材を取り出し、洗って、切って、使った器具を片付ける時間も必要です。

例えば野菜を3種類切るつもりなら、1種類をカット野菜に変えるだけでも準備の流れが変わります。

食材そのものを減らすのではなく、下処理の作業を減らすと考えると選びやすくなります。

ご飯が炊けるまでの時間も忘れがち

主菜が15分でできても、お米が炊けていなければ食事は始められません。

冷凍ご飯を温める日、炊飯予約を使う日、麺やパンを主食にする日。

どれが便利かは家庭によって違いますが、帰宅後の時間を短くしたいなら、主食の準備も先に考えておきたいですね。

もちろん、保存したご飯は衛生的に扱い、十分に温めてから食べましょう。

20分で作るための7つの時短アイデア

1.献立は「丼・炒め物・温める」の3パターンにする

毎日違うレシピを調べるのは、楽しい日もありますが、忙しい日はちょっと負担です。

そこで、平日は「丼もの」「フライパンの炒め物」「温める主菜」の3つを基本にするのはどうでしょう。

例えば月曜は豚肉と野菜の炒め物、火曜は親子丼、水曜は冷蔵惣菜という具合です。

週末に細かい献立を全部決めなくても、料理の種類だけ先に決めておくと、帰宅してからの迷いを減らしやすくなります。

特売の食材に合わせて中身を変えてもいいので、きっちり守ろうとしないことも続けるコツです。

2.食材は「切る数」を減らしてみる

にんじん、玉ねぎ、ピーマン、きのこ。

栄養を考えて野菜を増やしたい気持ちはあっても、全部洗って切ると、その作業だけで時間がかかりますよね。

例えば、玉ねぎと豚こま肉を炒めて、最後に冷凍ブロッコリーを添える。

豆腐に加熱済みの具材を組み合わせる。

こうした形なら、包丁を使う回数を抑えられることがあります。

カット野菜も便利ですが、表示された洗浄の要否や消費期限、保存方法は確認しておきましょう。

3.主菜はフライパン一つで作れるものを増やす

鍋で副菜をゆでて、別のフライパンで肉を焼いて、さらに汁物を作る。

それぞれは簡単でも、同時に進めるのは意外と大変です。

そこで、主菜はできるだけフライパン一つで完成するものを選びます。

肉と野菜の蒸し焼き、卵とじ、厚揚げと野菜の炒め煮などは、考え方の例になります。

一つの調理器具にまとめれば、調理中の移動や洗い物も減らしやすそうです。

ただし、肉の種類や厚みによって必要な加熱時間は異なります。

時間を短くするために加熱を切り上げることは避けましょう。

4.電子レンジは「一品を任せる」使い方にする

電子レンジだけで夕食を全部作ろうと思うと、加熱の順番や容器の入れ替えが難しくなることもあります。

そこで、電子レンジには一品だけ任せる使い方を考えてみるのはどうでしょう。

例えば主菜をフライパンで作る間に、電子レンジ対応の冷凍野菜を表示どおりに温める。

ご飯をレンジで温めるなら、その間に汁物の準備をする。

別の作業と同時に進めると、何もできずに待つ時間を減らしやすくなります。

加熱ムラが出やすい食品は途中で混ぜるなど、表示や器具の説明に従ってください。

5.味付けは定番の組み合わせを持っておく

「この食材には何が合う?」と考える時間も、忙しい夕方には意外と気になります。

しょうゆとみりん、みそと少量の砂糖、ポン酢とごまなど、家庭で使いやすい組み合わせをいくつか決めておくと迷いにくくなります。

味付けの方向が決まっていれば、肉が豚肉から鶏肉に変わっても応用しやすいですよね。

ただ、調味料を一度にたくさん加えると味が濃くなりやすいので、少しずつ加えて調整したいところです。

小さな子どもがいる家庭なら、取り分けた後に大人の味を足す方法も考えられます。

6.帰宅後に買い物へ行かなくて済む仕組みを作る

20分で夕食を用意するつもりでも、食材が一つ足りなくてスーパーに寄ると、その時点で予定が変わってしまいます。

そこで卵、豆腐、冷凍野菜、冷凍うどんなど、使い慣れた食材を少しだけ常備しておく方法があります。

とはいえ、買いだめしすぎると冷蔵庫がいっぱいになり、使い切れないこともありますよね。

冷蔵庫の中を確認して、使う予定がある分だけ補充するくらいが続けやすそうです。

ネットスーパーや宅配を使う場合も、送料や受け取り時間を含めて考えておきましょう。

7.20分を超えそうな日は、惣菜や冷凍食品を組み合わせる

急な残業や子どもの用事で、予定していた料理ができない日もあります。

そんなときは、主菜だけ惣菜にして、ご飯や汁物を家で用意する方法でもいいと思います。

冷凍うどんと卵、野菜を組み合わせる日があってもいいですし、家族が食べ慣れた冷凍食品を活用する日があってもいいですよね。

ここで大切なのは、「時短できなかったから失敗」と考えないことです。

その日の予定に合わせて夕食の作り方を変えられるだけでも、気持ちが少し軽くなるのではないでしょうか。

共働き3人家族の夕食|20分を目指す平日5日間の献立例

ここでは、35歳の共働き夫婦と小学2年生の子どもがいる3人家族を想定します。

学童のお迎えをして18時台に帰宅し、その後に夕食を用意するモデルです。

実際に調理時間を測定した献立ではなく、帰宅してからの作業量をイメージするための例として見てください。

曜日 夕食の例 短縮する作業
月 豚こま肉とカット野菜の炒め物・ご飯 野菜を切る時間
火 卵とじ丼・冷凍野菜の副菜 主菜を丼にまとめる
水 冷蔵惣菜・ご飯・即席の汁物 主菜の調理
木 冷凍うどん・卵・野菜 主食と主菜を一皿に
金 厚揚げと野菜の炒め煮・ご飯 フライパン一つで調理

※時間は食材の状態・人数・調理器具・加熱条件によって変わります。生肉などは十分に加熱してください。

水曜日にあえて「温める日」を入れておくと、週の真ん中に少し余裕ができそうです。

もちろん、その日だけ残業が長引いたら木曜日と入れ替えても構いません。

大切なのは、献立表を守ることより、帰宅後に迷う時間を減らすことです。

20分でどう動く?炒め物の日の段取り例

「何を作るか」は決まっていても、実際にどんな順番で動けばいいのか迷うことがありますよね。

そこで、主菜を豚こま肉とカット野菜の炒め物、ご飯は準備済みという想定で、20分間の流れを組んでみます。

ここでの時間配分は実測値ではなく、作業を整理するためのモデルです。

時間 すること ポイント
0〜3分 手洗い・材料と器具をそろえる 冷蔵品を出しっぱなしにしない
3〜8分 主菜の加熱を始める 肉の厚みや量に合わせる
8〜15分 野菜を加えて加熱・味付け 肉と野菜の火の通りを確認
15〜20分 ご飯・主菜を盛り付ける 加熱不足なら時間を延長

ご飯をすでに炊いてあることが前提なので、帰宅してから炊飯を始める場合は、この流れには収まりません。

また、加熱に必要な時間は材料の量や火力で変わります。

20分を「絶対に守る制限時間」にするのではなく、何を先に準備すれば夕方の負担が減るかを見るために使ってください。

忙しい日に便利な食材と、気をつけたい買い方

冷凍野菜は「使う料理」を決めて買う

冷凍ブロッコリー、ほうれん草、ミックス野菜などは、下処理の手間を減らす候補になります。

でも、便利そうだからと買い込むと、結局使わないまま冷凍庫に残ってしまうこともあります。

「ほうれん草は汁物」「ブロッコリーは付け合わせ」というように、一つずつ役割を決めて買うと管理しやすいですよね。

冷凍食品は商品の表示にある保存温度・加熱方法に従ってください。

豆腐・卵・厚揚げは組み合わせを考えやすい

冷蔵庫にあるものから夕食を考えるなら、豆腐や卵、厚揚げは献立の選択肢に入りやすい食材です。

豆腐は汁物に入れたり、厚揚げは野菜と炒めたり、卵は丼ものに使ったりできます。

ただし、傷みやすさや消費期限は商品や保存状況によって違うので、表示を確かめながら使いましょう。

卵を使う料理も、家族の年齢や体調に配慮して適切に加熱したいところです。

惣菜は値段だけでなく食べ切れる量を見る

スーパーの惣菜を買う場合、単品価格だけでなく家族3人分として足りるかが気になります。

安く見えても、足りない分を買い足すと予算を超えてしまうことがあります。

反対に大容量を買って食べ残すと、食品を無駄にしてしまうことも。

家族の食べる量と、その日の主食や汁物の有無を合わせて考えると選びやすくなります。

時短と食費はどう両立する?月9万5,000円のモデルから考える

平日の料理をラクにしたいと思っても、惣菜やミールキットを増やすと食費が気になりますよね。

「時間を減らすために、毎日お金をかけるのは難しい」という家庭も多いと思います。

ここでは、当サイトで使っている共働き3人家族の月95,000円の仮の家計モデルを使って考えます。

費目 1か月のモデル予算 使い方の例
食材・飲料 65,000円 自炊・主食・常備品
宅配惣菜・ミールキット 18,000円 忙しい日の夕食を補助
外食 12,000円 休日や予定がある日
合計 95,000円 3人家族の仮の食費

このモデルなら、時短用の食事を最初から予算に入れておく考え方になります。

たとえば宅配惣菜・ミールキットの18,000円を、1回3,000円と仮定して6回に分けることもできます。

ただし、これは料金を分かりやすくするための計算例で、実際のサービス価格ではありません。

送料や最低注文額、家族3人分の量によって必要な金額は変わるので、使う前に確認しておきたいですね。

自炊より必ず安くなるわけではありませんが、予定外の外食が減る家庭では支出の見通しが立てやすくなる可能性もあります。

「20分」にこだわりすぎないために知っておきたい安全のこと

夕食を早く出したい日ほど、つい加熱時間を短くしたくなることもあります。

でも、ここは無理をしないでおきたいところです。

厚生労働省は家庭での食中毒予防として、手洗い、生の肉や魚とほかの食品の取り扱いを分けること、食品を十分に加熱することなどを呼びかけています。

一般的な加熱の目安として、食品の中心部を75℃で1分間以上加熱することも示されています。

食材や製品ごとに適した加熱方法は異なるため、商品の表示も確認してください。

  • 生肉を扱った手や器具を、そのままサラダや調理済み食品に使わない
  • 冷凍食品は表示に従って解凍・加熱し、室温に長く放置しない
  • 作り置きした料理は小分けにして早めに冷まし、適切に保存する
  • 電子レンジは加熱ムラに注意し、必要に応じて混ぜたり加熱を追加したりする

安全のために5分多くかかったとしても、そこは削らなくていい時間だと思います。

料理の時間を短くするなら、加熱そのものより、献立を考える時間や食材を切る手間を減らす方に工夫を向けたいですね。

※食品の衛生管理については、厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」の内容を確認して作成しています。記事内に外部リンクは設置していません。

平日の20分夕食について、よくある質問

Q.毎日20分以内に作らなければ意味がありませんか?

そんなことはありません。

20分はあくまで目標で、子どもの体調や予定、食材の状態によって変わるものです。

平日のうち一日だけでも調理の負担が減れば、その日の過ごし方は少し変わるかもしれません。

無理にタイムを縮めるより、続けられる方法を探していきたいですね。

Q.野菜が少なくならないか心配です

主菜一品だけで夕食を考えると、栄養面が気になることもありますよね。

冷凍野菜を汁物や付け合わせに足したり、ほかの食事も含めてバランスを考えたりする方法があります。

家族の年齢や食事量、体調によって必要な内容は違うので、毎日同じ品数にそろえる必要はありません。

特定の食事制限が必要な場合は、医療職などの専門家の助言を優先してください。

Q.朝に下ごしらえする時間もありません

朝は朝で、出勤や登校の準備があって忙しいですよね。

前日に切っておくことを前提にせず、カット野菜や冷凍食品、温める主菜を使う組み合わせから考えてみるのはどうでしょう。

無理に朝の仕事を増やしてしまったら、結局どこかで負担が増えてしまいます。

家庭の生活リズムに合うことが一番です。

Q.子どもが食べてくれない日はどうしたら?

予定していた献立を出しても、「今日は違うものがいい」と言われる日もありますよね。

毎回作り直すのは大変なので、家族が食べ慣れているご飯や卵、豆腐などを組み合わせる方法もあります。

食物アレルギーがある場合は、原材料や調理器具の共用などに注意してください。

献立を変更できる余地を残しておくと、夕方の気持ちも少しラクになりそうです。

まとめ|平日の夕食は「20分で作る」より「20分で動ける準備」を

夕食の準備を20分で終えたいと思ったとき、つい料理の手順を速くすることばかり考えてしまいます。

でも実際には、帰宅してから献立を決める時間、食材を切る時間、何品も同時に作る負担が重なっているんですよね。

今回紹介したのは、献立の型を決めること、切る手間を減らすこと、フライパンや電子レンジの使い方を整理すること、そして忙しい日は惣菜に頼ることなどです。

全部を一度に変える必要はありません。

例えば今週は「忙しい日の夕食を一つ決めておく」だけでも十分なスタートです。

20分という数字に追われるのではなく、夕食前の慌ただしさを少し減らすこと。

そんな工夫を、今の家族の暮らしに合わせて見つけていけたらいいですよね。


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